隣同士・・・"おすそわけ"から始まったあたし達。
あれから・・・5年。
あたしは20歳、涼路は22歳。
あたしは19歳の時から大学に通うため1人暮らし中。
でもこの夏から2人暮らしになる。
なぜかというと・・・
------2週間前。
それは、涼路があたしの部屋に来ていたとき・・・
「結梨の部屋は広くてズルイよなー。大学生が3DKっスよ?」
「んー・・・。だって親が探してくれた部屋だし、
あたしは家賃出してないし多少広くても何も言えないよ。
あ、ほら、あそこの和室とか使ってないしね。無駄無駄。」
「そっか。家賃、親持ちはオイシイ話だよなー。
けど部屋使ってないとかもったいねー。」
「でも・・・どうしようもないし。あ、飲み物持ってくるね」
「おー。あ、あのさー・・・」
涼路が何か言いかけたけど、あたしはお馴染みの
グレープフルーツと紅茶を用意しにいった。
「ゴメン、何ー?」
「あ・・・やー・・・。あ、これ、俺ん家の?」
「?、そう。親がね送ってきてくれたの。わざわざ宅配便でさ。」
「マジで!あんま好きじゃねぇけど久しぶりに食ってみようかねー。」
「どぞどぞ♪」
「・・・・・・・やっぱ無理。」
「まだ?おいしいのになー。」
「・・なぁ、あそこの和室。俺が使ってもいい?」
「え?」
「一緒に暮らさない?」
「・・・・・・う、うん。いいよ。」
---------そして、今
これからもずっと一緒にいれたらいいね。
そう願う・・・
----------end----------
2005/05/16
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